[原田マハ] あなたは、誰かの大切な人

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タイトルに惹かれて衝動買いしました。
初めての原田作品なので、短編集というの手に取りやすかった。

6編全て中年の女性が主人公。パートナーがいるいないの違いはあれど、独身でひとりで生きてきた、そして生きていくであろう女性たちの「孤独」をテーマにした物語。

私も常日頃、「孤独」を感じ、それと上手く折り合いをつけて、付き合っていくことを覚えなければいけないと考えながら日々を過ごしているので、そういう人にはじん…とくる物語ばかりではないだろうか。

人は必ず「誰かの大切な人」なのだと、気づかせてくれた作品です。
自信がなくなった時、孤独を感じる時、どうしようもなく落ち込んだ時。
駆けつけてくれる人、傍に寄り添ってくれる人、離れていても見守り続けてくれる人。私も誰かのそんな人になりたい。

無用の人

一番気に入っている短編。
娘と、寡黙な父との親子愛。亡くなった父からの思いもよらない最後のプレゼントに、「愛されていたのだ。私はひとりではないのだ。」と思わせてくれるラスト。
美しい情景が目に浮かぶ。そんな優しい気持ちにさせてくれる物語です。

波打ち際のふたり

女の友情を描いた短編。
単純に「羨ましい!私もこんな友達が欲しい!」と思いました。

30代半ばも過ぎて。仕事の面倒な出来事、恋人との別離、故郷に残した母親の看病…
様々な人生の大きな壁や落とし穴につまずきながらも、そういう時にそっと傍にいてくれる友人。
果たして自分にはそんな友人がいるのか。友人のピンチに駆けつけることはできるのか。いや、駆けつけたい。寄り添いたい。

女の友情、大事。