[谷川史子] 告白物語おおむね全部 30th anniversary

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小学校低学年の頃、「りぼん」を愛読していて、月1回、近所の本屋に小銭を握りしめて買いに行くのが楽しみで仕方ありませんでした。
当時の流行りの漫画は「ときめきトゥナイト」や「星の瞳のシルエット」等でしょうか。夢中で読んでいたのを覚えています。
2017年現在、アラフォーの女性陣には共感していただけるのではないでしょうか。

そんな中、デビューしたての谷川史子さんの作品が掲載されていたのを鮮明に覚えています。

「花いちもんめ」
「きみのこと好きなんだ」

なぜそんなに鮮明に覚えていたのか。
それは他の作品とは明らかに異なる(幼心にちょっと異質というか、怖いというか、暗いというか、特に「花いちもんめ」は大人っぽい印象を受けました。)雰囲気をまとっていたからです。

少女漫画特有のキラキラ感とか、お姫さま王子様感とか、派手な煽りとか、ポップな作風とかとは一線を画していた。
とてもシンプルな作風。登場人物の顔の表情も抑え気味で、全体的に落ち着いている。ストーリーも切ない雰囲気が漂っていました。

でもそこからずっと、ずっと、ずっと、大人になるまでほぼすべての単行本を購入。愛読し続けています。
色々な作家さんの漫画を読んできましたが、ずっと読み続けているのは谷川さんの作品だけです。
そして、小学生だった私がアラフォーとなるまで、約30年間、ずっと作品を世に送り出し続けてくれた稀有な作家さんだということも併せてここでお伝えしたい。

私が小学生、中学生の頃、愛読していたマンガの作家さんはほとんどが姿を消してしまいました。引退された方が大半だろうし、細々描かれていてもヒット作に恵まれない方もいるでしょう。
そんな中、こんな長きに渡り、第一線で良質な作品を生み出し続けてくれている谷川さんに感謝の気持ちでいっぱいです。

当時は中学生、高校生が主人公の作品が多かったですが、時を経て、大人の女性を主人公に充てることも増えてきました。実年齢に近い主人公に共感することもしばしば。とてもうれしい。谷川さんの作品とともに自分も大人になってきたのだと。
そして、どの作品も谷川ワールド特有の優しさ、ピュアさ、懐かしさ、切なさ、爽やかさが満ち溢れていて、読後に必ず心が温まります。自分ももう少し頑張ろうと前向きになれます。そんな気持ちにしてくれる谷川作品が大好きです。

この「告白物語」の中でも、毎回、谷川さんが作品のネームを苦心して生み出している様が描かれていますが、キュートな谷川さんをこれからも「告白物語」で拝見できるのを楽しみにしています。

特に大好きな作品